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牛の除角

今日は2年生の総合実習の時間に、牛の除角を行いました。

除角(角を除去すること)は一見、可哀想に思うかもしれませんがたくさんの利点もあります。

①生産者の安全を守る。

②牛同士の闘争や競合が減少する。

③牛同士の争いによる怪我の減少。

などです。特に②、③が減ることで、ストレスの緩和にもつながります。本校では、牛の序列や性格なども考慮しながら除角を行っています。

今日は、以前に紹介したふじひら352号の除角を行いました。

除角は牛の苦痛やストレスを少なくするため、本校で日頃お世話になっている佐藤獣医師をお呼びし、処置をお願いしました。

除角に使用した『除角ワイヤー』です。これを角に引っ掛けて左右交互にひくことで角を切ります。

なるべく牛に負荷をかけないように、鎮静剤を打ってから処置しました。佐藤獣医師と本校の教員、2人で行い、角1本あたり1分もかからずに除角することができました。

除角後は焼きごてで切り口を焼き、止血した後、タールを塗って化膿するのを防ぎます。

 

角の中を見るのは初めての生徒たち。みんな興味津々で観察していました。処置が終わった後は、佐藤獣医師に質問の時間をとり、見ていて疑問に思ったことを伺いました。

特に、角の空洞と鼻腔が繋がっていることを初めて知った生徒たちには、衝撃が走っていました。

お疲れ様、ふじひら352号!